ホームページを作ろうと思って「さて、何からはじめたらいいのか」となったら以下の手順で進めてみてください。
1. 似たようなホームページを探す
会社であれば同業他社ということなります。そうでなければ同じ目的でつくられているホームページです。
趣味の集まりのホームページをつくるなら、趣味の内容は違っていても構いません。
そうすれば、自分が作りたいホームページがなんとなくわかってくるはずです。極端なことを言えば、なんとなくわかるまでは次のステップに進むのはやめたほうがいいでしょう。
始めはデザインやちょっとした動きに目を奪われると思います。
いまこの瞬間、あなたご自身がよく見に行くホームページのデザインをどのくら思い出せますか?
大抵の人は、ホームページに内容を、情報を求めているはずです。見た目ではありません。
見た目はとても重要ですが、重要なだけで必須ではありません。
いくつもいくつもホームページを見るうちに、何が必要で何が不要なのかがわかってきます。
なるべく多く見てください。
3つのなかでわかりやすいと思ったホームページと、20のなかでわかりやすいと思ったホームページなら、後者の方が優れている可能性が高いのではないでしょうか。
多くのホームページを見て、わかりやすいと感じるホームページを見つけ出してください。
なお、内容は普通でもデザインがいいなと思ったら、デザインが良かったホームページとして参考にすると良いでしょう。
2. ホームページ構成図をつくる
資料はいろいろ用意できますし、なければないでホームページはつくれますが、ホームページ構成図だけは用意したほうがいいです。
これは見積、打ち合わせ、機能の要不要を決めるときなど、様々な場面で役に立ちます。
どんなに時間がなくても、私はこれだけは必ず用意しています。
完璧なものである必要はありません。なぜなら打ち合わせなどを経て変わっていくからです。
似たようなホームページで「いいな」と思ったもののページ構成を、箇条書きで書き出してみましょう。サイトマップを用意しているホームページならそれをコピペしても構いません。手書きでもいいです。
見た目もそれなりにしたい、ということであれば以下の無料ツールが便利だと思います。
3. 原稿を用意する
ホームページ構成図があれば、そこから先はなんとかなります。
原稿がなければホームページはつくれないということはないのですが、質が低下しますし、あとで修正が多くなるのは間違いありません。
デザイン案をつくるときに原稿がなければ制作側はありきたりな文章で埋めるしかありません。できあがったデザイン案をみて「キレイ」「カッコイイ」と感じても、「これでいい」「これはいまいち」という判断ができません。
洋服を写真で見て「イイナ」と思っても、試着しないとサイズが合っているのか似合っているのかわからないのと同じです。
各ページに入れたい文章の概要だけでも用意しましょう。
業務の一般的な手法として「枠だけ用意してあとで埋めていく」という方法もあるとは思いますが、ホームページ構成図という枠はすでにあります。
枠があるのに「枠を・・・」と言っていては何も先へ進みません。
そもそも書くことが思いつかないなら、そのページはいらないかもしれません。書いているうちに「これは他のページにあったほうがいいような気がする・・・」ということもあります。
原稿の用意は思っているよりも手間も時間もかかりますので、早い段階から意識するようにしましょう。
4. デザインを考える
自分の以外の人に依頼する場合、デザインほど伝えるのが難しいことはありません。難しいけど、伝えなければなりません。
「全部おまかせ」はリスクが高いので言わない方がいいです。「全部おまかせ=絶対に修正しない」ということですよ。そんなことムリに決まってます。
「提案して欲しい」という依頼方法がありますが、方向性くらいは提示しないとデザイン案ができてから「最初からやりなおし」になりかねません。作り直しは追加費用がかかるかもしれません。
数多くの似たようなホームページを見ていれば、自分の「好き」「嫌い」とは別に「こういうデザインのほうがいいんだろうな」というデザインがあるのを感じると思います。
言葉で伝えにくいなら絵や写真で見せましょう。
気に入ったホームページのURLと一緒に「この色合いがいい」「この部分が見やすくて気に入っている」「こんな雰囲気のイラストを多く入れたい」「写真が横に入れ替わるのがいい」など、良いと思うことを箇条書きで書いておきましょう。
数が多くて悪いことはありませんよ。
5. 制作開始
ここまでくれば以下の材料が揃ったことになります。
- ホームページの目的
- ホームページ構成図
- 原稿
- デザイン案のもとになるアイデア
自信をもって、見積を依頼するなり、自分でつくるなりしてください。
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