原稿の用意は意外と時間がかかります。早い段階から準備を進めましょう。
何を書いたらいいのか
意外と自分のことを書くのは難しいものです。自分には当たり前すぎて「こんなこと知りたい人いるの?」と思ってしまうからです。
書くことがないときは、よく聞かれること、繰り返し説明をしていること、張り紙にしていることを振り返りながら探すと良いと思います。
箇条書きで書き出して、並べ替えて目次をつくりましょう。あとはそれぞれについて文章を書いていきます。
原稿を書くときの留意事項
追加の場合は書くしかありませんが、流用するときはコピペの前に見直してみてください。
まるごとコピペせず、一行ごとに見直してください。
- 主語、目的語をはっきり書く
- 文章を短くし、回りくどい表現を避ける
「・・・以外は不要です」->「・・・が必要です」 - 重複を取り除く
意外と同じことを何度も書いていたりします
文章の体裁も揃えておくと良いでしょう。表現が統一されていると検索がしやすくなるなど、ホームページ全体の利便性が高まります。
- スペースによる文字揃えはやめる
コンピューターでは「会 長」は「会長」とは違うものとして扱われます。検索するときに「会 長」で検索する人はいません - 機種依存文字は使わない
- 英数字は半角または全角で統一
- 年は西暦で統一、または西暦と和暦を併記
2020年のように和暦の変わり目の年はわかりにくいし、西暦の方が検索性も高まります
機械翻訳
機械翻訳を導入する場合は、上記のほかに、以下に注意すると良いでしょう。
- 曖昧な表現は避ける
「・・・はご遠慮ください。」->「・・・しないでください。」 - カタカナ語、指示代名詞、話し言葉、省略語、ことわざ、スラングは使わない
機械翻訳は字面以上の意味を理解できません - 漢字を利用する
漢字は文章の区切りにもなり、翻訳精度が上がります - 誤字脱字をなくす
「てにおは」を間違えると致命的です - 固有名詞、業界用語はあきらめる
「間違いがないように」と考えるよりは「必要なことだけ伝わればいいや」くらいで考えたほうが良いでしょう。機械翻訳を利用する海外の方だって100%を求めてはいません。
翻訳の精度とは直接関係ありませんが、画像を使うのも良いでしょう。持ち物などは意図が伝わりやすいです。
写真とイラスト
写真やイラストは文字では表現できない情報を伝えることができます。
玄関まわりや自転車置き場などの写真を掲載するのも情報提供の一つです。
大きさや長さは「10cm」などと説明するよりも、写真の方がわかりやすい場合もあります。持ち物は見本写真があると想像しやすくなります。
例えば公衆電話の外観写真は有無以外わかりません。つまり文字で間に合います。一方、靴の入った靴箱の写真はどんな大きさの靴なら入るのかがわかります。
写真に説明文を入れるとさらにわかりやくなります。
写真素材
最近は個人情報保護の観点から写真を用意するのにも気を使います。
インターネットで入手できる写真素材も利用できます。ただ、きれいではあるのですが、どこか押しが弱い印象になりがちです。
写真の縦横比
ホームページではヨコ型の写真の方が使いやすいです。スマートフォンでなんとなく撮っていると、タテ型ばかりで使えないこともありますのでご注意ください。
イラスト素材
イラストもインターネットで入手できます。タッチが異なる複数のイラストを利用するとチグハグな印象を受けますので、同じタッチのイラストを必要な数だけ用意できそうか確認しましょう。
動画
ホームページに掲載するときはファイルサイズに注意が必要です。長い動画はスマートフォンで閲覧するとそれだけパケットを消費してします。説明の横に動画の長さを併記すると親切です。
動画は情報量は多いのですがホームページ上の面積は小さくなり、文字も少なくなりがちです。文章での説明はある程度入れた方が良いでしょう。
PDFはどのPCでも同じように表示されるので、ホームページの本文とは違った便利さがあります。以下のような情報の公開に向いています。
- 体裁が重要な書類
- ホームページ用に文章を書き写すときに間違いがあると困る書類
- 閲覧者が印刷するかもしれない書類
チラシ、約款、規則、申請書類、収支決算を含む報告書などですね。
PDFは自分のPCでつくる
PDFはどのPCでも同じように表示されます。しかし、どのPCで作っても同じ・・・、にはなりません。
データだけ用意してPDFへの変換だけを依頼すると、思っていたのと違うものになることがありますので、ご注意ください。
地図
描き起こしの地図は余計な情報をカットできるのでシンプルにできますし、チラシなどにも流用できます。
オンラインサービスの場合はスマートフォンの地図アプリと連携したり、ナビ機能が使えます。
スマートフォン対応の留意事項
スマートフォン表示はPCにくらべ画面が小さく横幅が狭いため配慮が必要です。
- 大きな表組は避ける。特に横に長いもの
- PCに比べて縦長のページになるので、目次を入れるなどの配慮が必要です
- 画像の中の文字は小さくなります