ホームページを閉鎖できない

いままでホームページの更新を依頼していた会社が倒産してしまい、更新できなくなってしまったのでどうにかしてほしい・・・、というご相談を受けました。

引き継ぎはあったけど

いままでホームページの更新を依頼していたX社の倒産にあたり、A社がX社の顧客を引き継ぐということにはなっていたそうです。

その旨を書面で受け取っていたし、同封の同意書にも「A社による引き継ぎを受け入れる」と回答して返送したのですが、数ヶ月たってホームページを更新しようと思ったらどうしていいのかわからなくなってしまったそうです。

ご相談を受けてA社に問い合わせてみると「X社と連絡がとれなくて顧客に関する情報が集まらない」と担当者も困惑していました。

数ヶ月経ってこの状態では先が見えません。結局、新しいサーバーとドメインを契約してホームページはリニューアルとなりました。

更新できない=閉鎖できない

このお客さんはホームページの更新は全て業者に依頼していたので、サーバーのデータを差し替えるための情報を全く把握していませんでした。

サーバーのデータを差し替えるための情報が手元にないので「引っ越しました」といった案内文も掲載できないし、古いホームページを閉鎖することもできません。

新しいホームページと古いホームページが二つある状態になってしまいます。

そうは言ってもいずれドメインの支払いをするときがきますから、支払いを拒否すれば古いホームページは閲覧できなくなるでしょう。長くてもせいぜい1年くらいのことです。

「ホームページを閉鎖できない」という状態は他にもあります。

ホームページの更新を依頼していた方が亡くなってしまった、というご相談を受けたことがあります。

大手B社の無料ホームページサービスを利用していたので、B社に担当者が亡くなった旨を説明しIDとパスワードの再発行を依頼したのですが断られました。「本人確認ができない以上、応じられない」と。

まあ、当然ですよね。この方法を悪用すればどんなホームページでも簡単に乗っ取ることができてしまいます。

有料サービスなら支払い情報があるので契約者に郵送することもできますが、無料サービスではどうしようもありません。

こちらも新しいサーバーとドメインを契約してホームページはリニューアルとなりました。

しばらくして調べてみるとGoogleでは古いホームページが検索結果として表示されなくなっていました。

更新のために必要な情報は必ず控えておく

何があるかわかりません。必要な情報は必ずどこかに控えておきましょう。USBメモリに保存しておくだけ間に合います。

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