ときどき聞かれます。名刺や封筒に書くときに気になるようです。あとQRコードをつくるときとか。
どう書いたらいいの?
答えとしては「ホームページに正しいURLはない」です。
「これが正しい」という基準らしい基準がない、というのが謎の原因ではないかと思います。
一般的には以下のように書いていることが多いです。
httpまたはhttps + :// + ドメイン
これに従うとこのホームページのURLは「https://sakuraworks.net」です。
必要なことを全て書いたURLはFQDN(Fully Qualified Domain Name)と呼ばれる
普段は省略しているようなことまで全て書いたURLをFQDNと呼びます。
読みは「えふきゅーでぃーえぬ」と思います。ネットで調べるとそう書いてますし。
実は私は「FQDN」という単語を使って会話したことがないので、他の人がどう発音しているのか聞いたことがありません。もし間違っていても、大人の皆さんは会話中の多少の言い間違いは聞かなかったことにしてくれるので。
普段、FQDNで書いてるURLなんてみたことありませんので「誰もが認める正しい」とは違うのでしょう。
ネットでFQDNを調べるといろいろ出てきますが、どれも微妙に内容が違います。定義はRFC4703にあります。
同じホームページを表示するURLは無数にある
以下のURLはどれもこのホームページを表示できます。
- https://sakuraworks.net/index.php(index.phpがある)
- https://www.sakuraworks.net(wwwがある)
- https://sakuraworks.net/(最後にスラッシュがある)
- https://sakuraworks.net.(最後にドットがある)
- http://sakuraworks.net(httpsではなくhttpになっている)
- sakuraworks.net(https://がない)
これらの組み合わせもあるので、キリがありません・・・。
補完がさらに謎を深めている
PCはどんどん自動化されていきます。自動化の一つにURLの補完があり、そのせいで謎は深まるばかり。
EdgeやChromeなど、ウェブブラウザはどれも、あるURLでホームページを表示できないと「こっちか?」と勝手に他のURLを試します。「http://では表示できなかったからhttps://で試してみるか・・・」みたいな。
試してみて表示されれば、表示できなかったことは無視してしまいます。間違っていたとは教えてくれません。大人ですね。
この補完はウェブブラウザだけではありません。ウェブサーバーが補完する場合もあります。
URLは命令文
よく「URL(Uniform Resource Locator)はインターネット上の住所のようなもの」という説明を見かけます。それはその通りですが、住所と思っていると理解しにくいことが多いです。
「URLは命令文」と考えた方がラクです。遠くのPCの中にあるデータを受け取るための命令文。
「ホームページを見る」というのは、ウェブブラウザに向かって「このURLのデータを、インターネットを使って他のPCから受け取って、表示して」と命令しているのと同じです。
命令文という感覚からすると「URI(Uniform Resource Identifier)」という表現のほうが近いのですが、世間では「URL」のほうが一般的です。
前述した無数にあるURLを住所と思うと「なんでそんなにあるんだよ・・・」となりますが、命令文なら「人それぞれの言い方がある」で済ませられます。
「これください」「それください」「一番上のやつをくれ」「もらってもいい?」
欲しいものがもらえるなら、どう言ってもいいでしょう。
正しいURLが欲しかったら自分で決めましょう
私は最後にスラッシュをつけるのが好きなので、他の人にお伝えするときは「https://sakuraworks.net/」にしてます。
このホームページの運営者である私が「これが正しいURL」と言っているので、これが正しいURLです。誰かが最後のスラッシュ無しで他の人に伝えても罪は問われません。私も気にしません。
どうでもいいことなのです、正しいかどうかなんて。
どう書こうがそれでホームページを表示できればいいので、深く考える必要はありません。
どうしても正しいURLが欲しかったら自分で決めましょう。一度決めれば悩まなくて済みます。